飼い主さんは亡くなった愛犬がお盆に帰ってくると信じています。
まだ生きていてほしかった。 離れたくなかった。
たっぷりの愛情を注いでいた愛犬との別れはとても辛く、悲しいものです。
今回は、そんな飼い主さんたちの待つ「お盆」に、とても素敵で心あたたまる企画を立ち上げてくれたワンコと飼い主さんのお話です。
目次
告知!ワンコの盆踊り大会【参加者募集!】
亡くなってしまった愛犬と、現実の世界で元気に生きているワンコたちと一緒に楽しく盆踊りをしよう!
一匹のワンコが立ち上がりました。
勇敢なワンコの名前は『アクティくん』享年15歳。
イラストを描いてくれたのは@yakiimosky、アクティくんの飼い主さんです。
応募締め切り80匹の予定数をはるかに超えた、164匹のワンコが参加を希望し、募集から二日後には満員御礼で応募が締め切られました。
締め切りもユーモアがたっぷり(笑)
飼い主さんに要望を問いかけた@yakiimoskyさん。【えっ?164ワンコも!】
なんと!応募者のひとりひとりに愛犬の情報をいただきたいとお願いされたんです。
- 写真
- ワンコの名前
- 好きな色と柄(浴衣の模様にするため)
この大変な企画を、むしろ楽しんでいるアクティくんと@yakiimoskyさんは『すごい!』の一言です。
@yakiimoskyさんとアクティくんの思いが詰まった総勢164匹のワンコ盆踊りがこちら。(@yakiimoskyさんのインスタグラムより)
入りきれないので右と左に分けました。(泣…)
虹組さんとこの世のワンコ164匹が一堂に集う、現実の世界ではありえない光景が@yakiimoskyさんの手によって描かれました。
虹組さんも、この世界の子も一緒になってみんな楽しそうに、思い思いの浴衣を着て「金魚すくい」「ヨーヨーつり」「盆踊り」を楽んでいますね。
この浴衣は@yakiimoskyさんが飼い主さんの希望を叶えた色や模様になっているところがスゴイです。
イラストだからこそ実現したこの盆踊りに「虹組さん」も「現代のワンコ」も「飼い主さん」もみんな笑顔になったことでしょう。
こちらが全体図。
圧巻ですね!
ところで「虹の橋」「虹組」ってなんのこと?
この世を去った愛犬が天国へ渡るための橋を、飼い主さんたちは哀悼の思いを込めて「虹の橋」を渡るといいます。
ここではどんな子も元気になって楽しく幸せに暮らすことができるんです。
- 病気が理由で亡くなった子も健康になる。
- 事故で亡くなった子も元気な体を取り戻せる。
- 年老いた子も若さを取り戻して元気になる。
想像してみましょう。
草木に囲まれた丘で私たちの元を旅立っていったワンコたちがみんな仲良く元気に遊んでいる姿を。
虹の橋の向こうで一緒に幸せに過ごしている仲間のことを飼い主さんたちは、「虹組さん」といいます。自分の元を去っていった愛犬が虹組の仲間たちと、仲良く安心して暮らしていける場所を心から願っているんですね。
実はこの話には続きがあります。
亡くなった愛犬は、病気や痛みから解放されて虹の橋で幸せに過ごしていても『大好きな飼い主のことが気がかりで仕方がない。』
実は、愛犬は虹の橋を渡らずに橋の手前で飼い主さんが来るのをずっと待っているんだそうです。
虹の橋の手前で、飼い主さんを見つけた愛犬は喜びに打ち震え、仲間のもとを離れ、全力で飼い主さんのもとへ飛びつきます。
顔中にキスをして、懐かしさを楽しんだそのあと、一緒に虹の橋を渡っていくと伝えられています。
愛情を注いで一緒に暮らしてきた愛犬が、亡くなっても飼い主のことを待ち続けてくれるなんて、心を打たれます。
しかし!飼い主の悲し涙は、愛犬の居場所に冷たい雨を降らせてしまう【雨降り地区の話】
虹の橋の入口には、常に冷たい雨が降り続き、寒さと悲しみに打ちひしがれる『雨降り地区』と呼ばれる場所があります。
多くの子は半年もしないうちに暖かな日差しの中に行き、仲間たちと楽しく暮らすことができますが、何年経っても『雨降り地区』から出られない子もいます。
そうです、愛犬を思うあまり、飼い主がいつまでも流す涙が『雨降り地区』に冷たい雨を降らしているから。
愛犬を『雨降り地区』から暖かい日差しのもとへ早く行かせてあげたいなら、悲しみを乗り越えることも飼い主のつとめです。
まま、もう泣かないでいいよ。愛犬はそう語りかけてくれています。
アクティくんは虹の橋を行き来できる「水先案内犬」だった。
アクティくんの月命日は28日。
ちょうどその頃に、この世に別れを告げた虹組の子を連れて「自家用おイモ号」にのって@yakiimoskyさんのもとへ戻ってきます。
新しく虹組に入った子が、お家に戻るときに迷子にならないように、アクティくんはやさしく案内してくれます。
夜道が暗いときには、星空の星をたくさん集めて灯りにしたり、雨がたくさん降って止まないときには、傘をさして太陽を集めに行ってくれるやさしい水先案内ワンコです。
アクティくん(享年15歳)や、@yakiimoskyさんのような人がいたら虹組も楽しそうだな、って思えてきますね。
いつかやってくる別れの日【その瞬間まで思いっきり愛してあげよう!】
一緒に暮らしている愛犬がいなくなるなんて考えたくもないですが、悲しいことに、愛犬は人の7倍近い早さで歳をとっていきます。
元気なうちに思いっきり一緒に遊んで、時には優しく叱って毎日の時間を大切に過ごすのが愛犬にとっても幸せです。
もし愛犬との別れの瞬間がきたら
- 虹組の仲間たちと楽しく遊んでね。
- 月命日やお盆になったら帰っておいで
- いつまでもメソメソ泣かないからね。
愛犬にそう言ってあげたいですね。
こうしている間も命の火を消していく愛犬がいます。@yakiimoskyさんは哀悼の気持ちを込めて仲良しのワンコへ「別れのイラスト」を描き、インスタグラムを通してアクティくんに知らせてくれています。
そんな犬たちのために@yakiimoskyさんがやさしくつぶやきます。
アクティ先輩、よろしく頼んだよ。
盆踊りに参加された飼い主さんたちから、たくさんの喜びのコメントが届いています。
よろしければご覧ください。きっとほっこりした気持ちになれますよ。