地震ってまだ起きないから大丈夫よね。いえ、起きてからでは遅いんです。
目次
地震!その時愛犬をどうするべき?今から準備すべき事は何?
出典:Hazard Navi
地震名 | 南海トラフ | 首都直下型地震 | 日本海溝・ 千島海溝周辺海溝型地震 |
地域 | 西日本 | 南関東 | 根室沖 |
時期 | 30年以内 | 30年以内 | 30年以内 |
震度 | M8〜M9 | M7 | 20mを超える津波 |
確率 | 70〜80% | 70% | 50% |
地震列島日本では想定される大きな地震がいくつかあります。
いずれも30年以内に非常に高い確率で大きな地震が起こると言われています。
愛犬のために飼い主が取る行動は「その日に備えて万全の対策」をしておくことです。
この記事の信ぴょう性
私は約30年間にわたって、愛猫、愛犬と暮らし、阪神淡路大震災をはじめとした災害をいくつか経験してきました。愛犬、愛猫の行動を通して地震や災害時の準備と対処法をお伝えしたいと思います。
愛犬と一緒に避難するためには準備が必要です。
地震が実際に起きた時に備えて
- 愛犬の食事や身の回りの持ち物は余裕をもって確保しておく。
- 愛犬も避難所に連れて行かなければならない時のためにケージを準備しておく。
の二つです。
愛犬の食事や身の回りの持ち物は余裕をもって確保しておく。
- ドッグフード
- 缶詰
- おやつ
- 携帯水ケース
- トイレマナーグッズ
- 体温を下げる(上げる)グッズ
- リード、首輪
- 遊ぶおもちゃ
まず欠かせないのはドッグフードです。食べるものがなければ生きてはいけません。
また災害時にはライフラインである水がストップすることもあるのでペットボトルはケースで確保しておくことをおすすめします。
阪神淡路大震災の時には、水道、ガス、電気のライフラインが全てストップし、食品はもとより水がほとんど手に入らなくなりました。
ドライフードなら日持ちもするしいいよね。鹿肉は動物性たんぱくも多いしね。
国産の鹿肉メインで国産牛肉、国産玄米を使った無添加のドッグフードがよさそう。
食いつきがいいのは「缶詰」だね。消化性もいいらしいよ。必要な栄養成分がバランスよく配合されているんだって。
スイートポテトと水、鹿肉、ポテトが主原料で水分も取れるからいいね。
愛犬の食べ物は日持ちのするものを確保することです。
愛犬も避難所に連れていかなければならない時のためにケージを準備。
2013年の東日本大震災以降に、被災した飼い主の心のケアも重要として「環境省」が2019年の台風19号に「同行避難」「同伴避難」が認められています。いずれもケージが必要です。
ペット受け入れ可の避難所は人と犬の生活エリアが分けられ、人の生活エリアに犬を連れて入ることを許可していませんが、ケージを持ち込むことで、生活エリアは別でも同じ避難所で生活できることもあります。ケージが用意される自治体もあるようですが、備えておくのが安心です。
運ぶ時のキャリーはこれどうかな?
折り畳み式だし8キロまで大丈夫だって。
リュック式になっているから移動はラクよね。
メッシュになってて中から外の景色もみれるからワンちゃんも安心ね。
地震の場合は自動車での移動が困難になります。
できるだけコンパクトにまとまるもの、リュックタイプは両手が使えるのでおすすめです。
地震が起きたら?怯える愛犬をなだめる5つの方法!
犬は地震、雷、洪水など大きな災害が起こっている時、また近づいている時に普段とまったく違う『怯える行動』をることが報告されています。
- 吠える。
- 怯えて体が震える。
- 尻尾を下げて泣きながら部屋中をウロウロする。
- こわばって体が硬くなる。
- 飼い主のもとを離れない。
- 腰が抜けたようになって動けなくなる。
- 遠吠えする
- 餌を食べない。
- 隠れる。
- 家から逃げ出してしまう。
などの怯え方が報告されています。
そんな時飼い主は何をしてあげるべきでしょうか。
- 優しく抱きしめてあげる。
- そばにいて撫でてあげる。
- ゆっくりとマッサージをしてあげる。
- 優しく名前を呼んであげる。
- 大好きなおやつを少しずつあげる。
まずは愛犬を落ち着かせてあげることです。
1.優しく抱きしめてあげる。
慌てずにゆっくりと抱きしめてあげてください。愛犬は大好きな飼い主に抱かれると少しずつ落ち着きを取り戻します。
2.そばにいて撫でてあげる。
犬はスキンシップを取られると安心します。撫でられることが大好きな愛犬には、ゆっくりと撫でてあげてください。
3.ゆっくりとマッサージをしてあげる。
信頼している飼い主から撫でられると安心します。自分では掻いたりなめたりできない箇所をゆっくりマッサージしてあげると落ち着きます。
4.優しく名前を呼んであげる。
小さな声で優しく愛犬の名前を読んであげてください。飼い主が大きな声を出すと犬は反応して慌ててしまいます。
5.大好きなおやつを少しずつあげる。
大好きなおやつをまとめてではなく少しずつゆっくりとあげましょう。愛犬は徐々に落ち着きを取り戻してきます。
飼い主が怖がっていると愛犬は安心できなくなるのでゆっくりと落ち着いて対応しましょう。
地震がきた!愛犬と一緒に避難する飼い主の正しい行動5つ!
地震に遭遇したら慌てずに行動することが大切です。
- 自宅と周囲の被害状況を確認する。
- 避難が必要であれば避難所の状況を確認する。
- 家族、愛犬の安全を確保してから行動する。
- 愛犬の数日分の食料、水を持って避難所へ向かう。
- ケージ、愛犬のご飯のほかに、予備の首輪、リード、ペットシーツを持っていく。
1.自宅と周囲の被害状況を確認する。
まずは家族、愛犬を探した上で自宅及び周囲の被害状況の確認です。大きな地震直後はガスが蔓延していることがあるので「火」はつけないように注意が必要です。
2.避難が必要であれば避難所の状況を確認する。
避難所の状況確認です。ご自宅周囲の自治体ごとに「避難所マップ」が用意されているはずなので事前に位置を確認しておくことをお勧めします。
3.家族、愛犬の安全を確保してから行動する。
行動する時は常に一緒に。家族と愛犬の安全を確保してから行動することが原則です。
4.愛犬の数日分の食料、水を持って避難所へ向かう。
愛犬も人間も同じく避難所で食料はすぐに提供されないと思ってください。少なくとも数日分の備蓄は自身で準備することです。
5.ケージ、愛犬のご飯のほかに、予備の首輪、リード、ペットシーツを持っていく。
ケージ、ご飯のほかに、首輪やリードは避難所で必ず必要になります。トイレ周りの備品も持って行きましょう。
首輪やリードも準備しないとね。
首輪やリードもいるんだね。名前や連絡先もプレートに刻んでくれるからいいね。レザー仕上げだから丈夫だし、外れにくそうだから安心。
避難所での生活は愛犬にとってストレスになります。
無駄吠えなどしないように日頃からのしつけも必要です。
<まとめ>地震の時愛犬をどうするべき?一緒に過ごす為の心構え!
愛犬は大切な家族。避難所であっても一緒に暮らしたい。だから地震が来る前、そして来た時にどう対処するかが重要です。
阪神淡路大震災の時には、
- 水、電気、ガスのライフラインが停止
- 水が手に入らない。
- 食べ物が手に入らない。
- 風呂に入れない。
- 混乱して電話がつながらない。(充電できないので携帯からもかけれない。)
- TVも見れないので情報が入ってこない。
- 電車が走っていない。
- 友人の安否もわからない
- 長い間避難所生活をしなければならなかった。
実に1,152か所の避難所に、31万人以上の人が避難生活を余儀なくされました。
本当に大きな地震が起きた時、全てのライフラインが停止してしまうことがある上に、地割れや建物の倒壊による二次被害を防ぐため、輸送ルートの安全が確保されるまで救援物資が届かないことがあるので食べ物をあてにするのは危険です。
ドッグフード、ケージ、キャリーなどはもちろんですが、共同生活する上で基本的なしつけ、狂犬病の予防接種、フィラリア予防も行っておきましょう。
「愛犬のために準備する」のは、飼い主のあなた自身です。