トリミングサロンってググってみると同じカットでもいろんな値段があってどう違いがあるのかわからない…。どうやって選んだらいいのかな?
『安いから良くないってことないのかな?』
実はトリミングサロンの価格差には理由があります。
それは地域に馴染んだ価格設定が行われているからです。
都心のように高級なブランド品を必要とする人たちがたくさんいれば高級アクセサリーやブランド物のバッグ、服、靴なども売れるでしょう。
都心だからこそ人口も多く、おしゃれなスポットへお出かけするために高い品物を求める客層に合わせて百貨店やセレクトショップなどが多い地域性だからこそ認められていることがわかります。
その地域に馴染んだ店舗、地域に馴染んだ価格があります。
では、トリミングサロンはどうして安い価格でも対応できるのでしょうか。
安くても安心な理由を探ってみます。
目次
トリミングサロンだけでなく店舗を構えて営業している多くの方は同じような条件です。
ケーキ専門店、料理屋、居酒屋、美容室と様々ですね。
ではどうして安くても安心か、代表的には以下の5つがあげられます。
- 家賃の相場が安い場所にお店がある場合。
- 同じ目的で営業している競合店舗が多いから。
- 人件費が安い。
- いぬきだったので内装費用があまりかからなかった。
- 立地に恵まれていて広告費用や駐車場費用などのコストが格安ですんでいる。
こうした理由がありますね。
ではひとつずつ細かく見ていきましょう。
1.家賃の相場が安い場所にお店があるから。
店舗の敷地が狭いわりに都心は家賃が高額です。家賃は売上に関係なく毎月一定でかかってくるものなので家賃が高い都心はトリミング費用が高めなことが多いです。
逆に都心から少し離れると家賃も下がり、店舗面積も広くなります。毎月の固定費が安くなることでトリミングサロンの料金も安くなるところがあります。
2.周囲にトリミングサロンとして営業している競合店舗が多いから。
トリミングサロンがいくつもある地域は『一戸建てが多くペットを飼っている家庭が多い』傾向があります。
トリミングサロンの需要が多い地域はトリミングの需要が多いため、店舗の数も多くなります。
競合店舗が多いと「価格の競争」があるので、安くなってくることが多いですね。
スタンプカードや各種イベントなどで特典をつけてくれるお店もあります。
お店同士で競合してもらって安くなるのは嬉しいことですね。
3.都心は人件費が高い!少し離れると人件費が安い。
都会は人件費が結構高いです。つまり時給がいいってことです。
都心の学生アルバイトはファストフード店でも時給1,000円以上のところもあたり前!
少し離れると時給が100円以上安くなる!
お店が従業員に払う給料が少なくてすむということです。
時給制のトリマーさん3人を雇うお店で都心よりも時給が100円安いとすれば
100(円)×3(名)×8(時間)×22(営業日)×1(年)=633,600円
こんなに変わってくるんですね。
4.居抜きだったので内装費用があまりかからなかった。
居抜きとは、もともとトリミングサロンをやっていたとか、サロンに必要な設備がおおよそ整っていたなどで開業するのにあまり工事を必要としない場合があります。
実際に開業にかかる費用を参考までにお知らせしますと
項目 | おおよその費用 |
敷金または保証金 | 30万円(家賃1ヶ月分) |
礼金 | 30万円(家賃1ヶ月分) |
仲介手数料 | 30万円(家賃1ヶ月分) |
内装工事費用 | 450万円 (坪あたり30万円として) |
設備費 | 30万円 |
広告宣伝費 | 10万円〜20万円 |
材料費(シャンプー、コンディショナーなど) | 30万円 |
どうですか?費用のほとんどが内装工事費用です。
トリミングサロンに大切な水まわり、ガスの工事がいままで使っていた「前店舗」のおかげであまり費用をかけずにすむケースがあります。前のお店がトリミングをやっていてその備品がそのまま使えるといったことに恵まれるかもしれません。
内装工事費用が1/3ですむので、このケースでは150万円の削減につながります。
参考までに「失敗しないトリミングサロン選び!【人気のトリミングサロンから学ぶ5つのコツ!】」をご紹介しています。よろしければご覧になってください。
5.立地に恵まれていて広告費用や駐車場費用などのコストが格安だから。
都心では専用駐車場の確保が難しかったりしますよね。トリミングサロンが確保するとなれば毎月結構な費用になります。
一般的に駐車場の月額費用は近隣の家賃相場の「1坪分」と言われていますのでこのお店の場合は
30坪ですので月30,000円ということになります。
1台分では足りないので仮に3台を借りたとすれば、月90,000円、年間で1,080,000もかかってしまうことになります。
都心から離れるととてもメリットがあります。
- 家賃が安い地域なので固定費が安い
- 駐車場を安く借りることができる。
なるほど納得!
そうなんですね。値段の違いにはいろんな理由があるんですね。
トリミングサロンを経営されている方はいろんな努力をされていることがわかりました。
一戸建ての家が多く、ペットを多く飼っている世帯を探せばさらに効率がいい。
トリミングサロンの店舗の場所や地域によって安いお店がある理由が見えてきましたね。
トリマーさんたちは私たちが知らないような様々な勉強をしてくれています。
カットやスタイリングの技術面はもちろん健康管理やしつけ、飼育環境といった、センス以外に総合的な知識も求められる仕事です。
5段階に分けられ、多くの知識と技術を要求される「ジャパンケンネルクラブJKC公認トリマー」などは、特に安心してお任せすることができるでしょう。
トリミングサロンにはどこに店舗があるかによってそれぞれメリットとデメリットがあります。
都心と、都心から離れた地域の比較。
どれだけ違いがあるか比較してみました。
都心のデメリット | 都心から離れた場所のメリット |
地代が高い | 地代が安い |
人件費が高い | 人件費が安い |
駐車場代が高い | ペットを飼っている一戸建てが多い |
都心のメリット | 都心から離れた場所のデメリット |
人が多い | 人が少ない |
多くの目に触れる | 自分で集客をしなければならない |
無料で広告してくれるみたいなもの | 意外と競合が多い |
都心から離れた場所のデメリットに「自分でアピールをしなければならない」がありますが、最近はSNSでファンを獲得するペットサロンが増えてきました。
このツールがあればデメリットとして数えられないような気がします。
トリミングサロンを経営する上で必要となる固定費がどうしてもお客さんに負担してもらわないといけなくなってしまう。
こうしたことが価格の違いに現れていることも事実です。
最近ではペットを飼う家が増えた上に「ペットに費やすお金」も上昇傾向にあります。
他のサロンと差別化できるよう、安いだけでなく逆に高級なサービスもあるので一度探してみてはいかがでしょうか。